2012年4月20日
北東部のリゾート地、ケープコッド
米国北東部に住む人が一度は訪れるリゾート地、ケープコッド。ちょうどいい湿度、のんびりした景色、やわらかい風、そんな雰囲気が日本人の気質に合っているのか、アメリカに駐在、留学、あるいは移住された方々にとても人気があります。
今年は冬からいきなり夏になったように暖かく、今ならホテル代も安いとの思惑もあり、シーズンで観光客がごった返す前に行ってきました。大西洋に突き出た半島のケープコッドへは車でボストンからわずか1時間。バスや飛行機の他、船の定期便で行くこともできます。
ケープコッド半島の中心でも楽しみ方は色々ありますが、もっともケープコッドらしさが味わえるのは何と言っても先端の街、プロビンスタウン。半島の根本からさらに1時間ほどのドライブです。カリブ海の島のようなトロピカルな景色を見ながら、先端へ延びている高速道路をひたすら進みます。高速道路といっても片側一車線しかないので、一番遅い車の後ろに数珠つなぎになって走るしかありません。どちらかというと「低速道路」。とにかくのんびりな場所です。
プロビンスタウンに着いたらホテルにチェックインしてまずは腹ごしらえ。場所柄シーフードが有名ですから、目移りするほどたくさんのシーフードレストランが並んでいます。おすすめは真っ白な建物に赤いロブスターが目印の「The Lobster Pot」。老舗のレストランで味はお墨付き。いつもたくさんの人でにぎわっていますが、二階は落ち着いた雰囲気で海の眺めが一望できます。店名のとおりロブスターも美味しいですし、オイスターやマッスル、カニなどもやみつきになります。クラムチャウダーも絶品、当然のことながらニューイングランド風です。フィッシュ・アンド・チップスと地ビールの「Cape Cod Beer」でカジュアルな食事を楽しむという手もあります。ジューシーな白身魚とサクサクの衣を、意外にコクのあるドラフトビールでグッと流し込む。至福のひとときです。
お腹が満足したら腹ごなしにプロビンスタウンを散策。どこもかしこもポストカードのように美しい街並みが続きます。とにかく街が丸ごと宝石のようにきらめいていて、何回訪れても失われた何かがそのまま残っているような懐かしい気持ちにさせられるのです。旅行が好きなので家族ぐるみであちこち観光に行きましたが、本当に心から癒される、アメリカでは珍しい場所です。
一通り街を歩いたら最大の目玉、ホエールウォッチングを楽しむため港に向かいます。チケットは港の予約受付所で買えますが、出航する時間が決まっているので、あらかじめスケジュールをチェックしておいた方がいいでしょう。ちなみにウェブでチケットを購入することもできます。
ホエールウォッチング専用の船に乗り込み、いざ出発。灯台を右に見ながら湾の外に出て、ソナーで見つけたクジラの密集場所に向かいます。30分ほど船に揺られていると、イルカが飛び跳ねている中に潮を噴き上げているクジラが見え始めました。エンジンを低くして静かに近づくと、水の下に青と白の厳かな巨体が透けて見えます。「今、11時の方向で頭とひれを出したのが大きめのハンプバックです」「4時の方向に背中が見えているのはミンキーです」などと説明のアナウンスが流れます。写真は私の目の前で突然、海の中からクジラの巨大な尾が現れたところです。あまりの大きさに、驚きより先に畏怖の念を覚えました。自然ってすごいなあ、そう実感させる一瞬です。
たっぷりとホエールウォッチングを堪能した後、アザラシなども見ながら無事に帰港。全行程で3時間半から4時間ほどのちょっとした海の冒険でした。
すっかりケープコッドが気に入って二、三日では物足りなくなったら、ホテルの代わりにサマーハウスをレンタルすることもできます。場所によっては広めの家を一ヶ月借りても1000ドル以下。一週間ずつ友人や別の家族と交代で滞在すれば、安価に本格的なケープコッドライフを満喫できること間違いなしです。
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